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こえにならない、こころのこえ

患者さんが教えてくれること

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「あのね、お父さんが、病気してからすごく変わったの。背中をさすってくれたりするのよ。」


そんなふうに涙を目に貯めて、

話してくれる患者さん。


退院指導は、

時間がたくさんあるときに。

何のために手術したんだっけ?って。

できるだけ、

患者さんに聞いてみることにしている。


先生に言われたからではなく、

手術が目的なのではなく、

手術して少し楽になった身体で、

何がしたいだろうか、って。


そしたら素敵な旦那さんの話をしてくれる。


無理して何でも頑張ってしまうおばあちゃんに、

正月準備は旦那さんとゆっくりやろうねって。

お盆はひとりで具合悪くても頑張ったんだって。

その後寝込んだおばあちゃんを、

また寝てるなぁとつまらなそうに見ていた旦那さん。

手術になって、それから何か、思うところがあったんだろうなぁ。


「夫婦って空気みたいなものよね。

そばにいて一緒にご飯を食べるだけでいいのよね。幸せよね。

あと何年一緒にいれるかわからないけれど。」


そのあと何年かを、一緒に幸せに暮らすために、手術したんだよ!


あー、今日も癒されました*